毎年,8月の第2週に開催しているベトナム研修,今年は8/5〜8/11のスケジュールで,無事,開催されました.2014年に文学部主催の全学向け科目「グローバル・スタディーズ」として開講されたこの研修,2018年まで5年間,継続して開催されていたものの,2019年に飯尾の新学部(iTL)異動に伴い,いったん中断されていました.iTLでの再開を画策していたところへCOVID-19パンデミックです.昨年,2023年にようやく再開でき,今年で7回目の開催となりました.
毎回,NECベトナムの皆様には多大なご協力,ご支援をいただいています.この場をお借りして御礼申し上げます.今年も,カウンターパート学生の募集,会場の提供,ご講演,様々な側面支援と,同社のご支援がなければ成功しませんでした.
今年の中央大学からの参加者は3年生6名,例年より少なめではありましたが,このくらいコンパクトなほうが動きやすいでしょう.8/5の22時に羽田空港に集合し,深夜便で,ベトナムはHCMCに向かいました.
今年の改善点
今年の成功ポイントのひとつが,TSN空港(タンソンニャット・ホーチミン空港)から市内への移動です.後述するように今年はGrabを利用した移動で効率よく動けたのですが,最初の移動をまとめて1台でできたのは安心感が大きかった.Booking.comであらかじめ予約しておいた8人まで乗れるバンで,ホテルまで全員で移動できた点は大きい.4月にハノイで同サービスを利用したときは,なかなかドライバーと合流できずあたふたしましたが,今回はスムースに利用できたのもよかった.
あらかじめ日本で,現地で使えるsimカードを用意していったことも,これまでと比べて格段に大きな安心感をもたらしました.なにしろ「誰かがはぐれてもなんとかなる」というのは心強い.これまではwifiルータを何台か持ち込んで対応していたのですが,やれ「バッテリーがありません」だの「接続できません」だの,トラブルの種になっていました.各自が自分専用の通信端末を持てたのは行動に大きな自由度を与えました.
移動はGrabを利用しました.これまではタクシーを利用していたのですが,アプリを用いてどこでも呼べる手軽さがよい.運賃もタクシーより,若干,安い.ただし,最終日の最後の移動はタクシーを利用しました.週末でホテルの周囲に交通規制があったり,大きなスーツケースを抱えての移動だったりと条件がキツい場合には,ホテルの人に呼んでもらう大型のタクシーが優れています.
研修の様子
研修のスケジュールは,ほぼ例年どおりの,次のようなものです.
- 8/5, 22時羽田空港集合,深夜便にてHCMCへ
- 8/6, ホテルチェックイン後 e-Town に移動,昼食,午後,NEC訪問,NECの皆様によるレクチャーとWSの用意(会場準備,お茶菓子の買い出しなど)
- 8/7, 日越合同Workshop.自己紹介,イントロダクション(飯尾),プレゼンテーション(日本学生・ベトナム学生),グループワーク
- 8/8, 日越合同Workshop.グループワーク(続き),プレゼン準備,最終プレゼンテーション・講評,閉会式
- 8/9, エクスカーション(HCMC郊外視察)
- 8/10, 市内視察,夜便にて帰国
- 8/11, 早朝,羽田空港着.解散
今年もグループワークでは活発なコミュニケーションが行われ,最後は素晴らしいプレゼンテーションとディスカッションができただけでなく,いつものように日本とベトナムの学生たちの友好関係が築かれました(写真).
本研修の真の目的は,異文化を知り,国際感覚を身につける点にあります.語学力の涵養もさることながら,お互い第二言語である英語を用いて,不足する部分は身振り手振りなりITのツールを用いるなりして,なんとかして意思疎通を図る努力が重要です.
ワークショップの内容はいわゆる「アイデアソン」ではありますが,日本およびベトナムの双方の学生で構成された混成チームで企画を練り,プレゼンテーションまで持っていくところに価値があります.
本研修に参加してみたいという若者は歓迎します.ぜひとも飯尾研の門を叩いてください.